農業経営で地域経済を変える!

「キュウリそのものの品質にこだわる」細川洋一郎さんポートレート

経営耕地面積46aに5棟のハウスでキュウリ栽培を行う細川農園。洋一郎さんは5代目になる。現在は両親と洋一郎さん夫婦4名と2名のスタッフで生産している。

細川さん御夫妻美しく育ったきゅうり

洋一郎さんは、近畿大学九州工学部を卒業後、福岡でイベンターを経て、25歳の時に印刷会社に入社、デザイナーを経て、29歳の時に帰郷し、佐土原高校の非常勤講師を1年務めた後、就農した。今から10年前のことである。

「農業の良さは自分が頑張れば頑張っただけがものになること」だと語ると、奥様の芽衣子さんは「夫婦で一緒に取り組むことができるので、お互いの状況を把握でき、気配りしながらフォローしやすいことですね」と、ちょっと照れながらも語ってくれた。そう、きっと一緒に生きている実感があるのだろう。

細川洋一郎さん(オフィスにて)

現在グローバルGAPを取得したキュウリを大手外資系スーパーに卸しているが、「グローバルGAPというのは、ものの考え方、イデオロギーですね。農業経営にこの哲学を浸透させることで、安全性や生産性が高まってきます」と、堂々と語る洋一郎さんに、力強さを感じた。

農業はデザインと一緒だという。「人の体の中に入るものなので、それ以上だと思いますが、時間をかけ、心尽くし、最善のキュウリ原体を追求してきました。味わいや傷みにくさ、形などを希求する。キュウリのみの専業にこだわっているのも、そのためなのです」

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